魔窟ファイル No.1 (2000/07/26)
レギュレータが壊れたAX6BC Pro(Aopen製)をgetした。
壊れていたのは、NDB6030L(米 フェアチャイルド製)という部品である。 → これを交換すれば、あるいは… (この段階では、他が無事かどうかは不明)。 |
で、ひそかに秋葉原へ。今でこそパソコン屋さんの街と化しているが、高架下のラジオセンターなどには、たくさんのパーツ屋さんが、犇めいている。
数件の半導体専門ショップを廻ってみるが、「この石は、日本製じゃないのでわからないね。」でおしまい。しかし、さすがは専門店、「この大きさで、20A程度の電流が流せるのは、バイポーラ(トランジスタ)には無いね。(バイポーラなら)せいぜい5〜6Aというところだ。」
Ryusan's分析:バイポーラじゃなければ、FETだろう。基板への取り付け状況から見て、”Nチャンネル”であることは確実。
そこで、書店へ(秋葉原には、電気関係の専門書を扱う書店が数店ある)。
目指すは、「FET規格表(CQ出版社発行)」。
最終的に選んだのは、2SK-1492(東芝製)であった。少々オーバースペックだが、足らないより余っている方がこの際安心。
Vdss (ドレイン・ソース電圧) |
Id (ドレイン電流) |
|
NDB6030(L) |
35V |
25A |
2SK-1492 |
100V |
30A |
これを、ボードに半田付けすれば、一応修理ができたことになる。ところが、実は微妙に形が違うのでこれをあわせてやる必要がある。 <右図参照>
それから、半田付けには大き目なワット数のはんだごてでたっぷり半田を流し、基板に密着させないと、放熱が不充分になる。
私は、40Wと半導体用の15W 2本を併用してどうにかつけた。
現在、約1年間ほど動かしているが、FSB103MHzでも、チップはほとんど熱くなっていない(さすがに起動時には、熱を持つが)ので多分大丈夫だろう。
- 裏 話 -
このボードは、同僚の"Y"氏より譲り受けた。
しかも、奇特な彼は、CPU(Cerlon Mendocino 333A)もつけてくれるというではないか。
彼が言うには、このCPUは当たりLotで、OVER 500MHzも可能だという。
ただし、マザーボードは、ゲタ(370→SEPP1)のトラブルでレギュレーターが、昇天してしまっているらしい(よってCPUも昇天の可能性がある)。
もし、直せるならそのまま使ってくれと言うではないか。
万一動作しなくても、別に損失を蒙るわけではないのでまたもや1台組んでみるか、となった。
しかし、ディスプレイも人からもらって再生したような…。